今年もひまわり園を旅立つ子どもたちがいます。高校や短大を卒業して就職する人が3人(ひまわり園1人、ひろみ2人)、退所と共に進学する人が2人(ひまわり園2人)です。その中で、特に就職自立する3人への応援として、ボランティア団体である富士豪傑フォーラム(代表 小林 徹様)の皆様からお祝い金をいただきました。
就職自立をするということは、地域社会に出て自己判断の中で一社会人として生きていくことです。一般家庭であれば例え就職して親元を離れても関係が途切れたり細くなってしまうことはありません。しかし施設の場合、退所する子どもがいる反面、新たに入所して来る子どもがいます。自分が使っていた部屋やベッドも別の子どもが使います。物理的な意味では自分のいた場所が他者のものになります。だからこそ「心のつながり」が非常に重要になります。
いろいろな調査から、社会的養護の施設から就職してから3年以内の離職率が非常に高いということが明らかになっています。せめてこの最初の3年間を施設職員が少しでも支えになれるように努めなければなりません。
今回、富士豪傑フォーラム様からいただいたご支援は「いろんな人たちが自分たちを応援してくれているのだ」と子どもたちが感じられる貴重な体験だったと思います。