「自分を愛するように隣り人を愛せよ」
理事長 戸巻 芙美夫
芙蓉会の創立理念「隣人愛」について考えてみましょう。美容会の前身施設「富士育児院」の創立者である渡辺代吉院長はキリスト教の「隣人愛」の教えに感銘を受け、人々のためにこの事業を始めました。その教えは、聖書「ルカによる福音書の第10章」の中にあります。ある律法学者がイエスキリストを試みて、「先生、何をしたら永遠の命が受けられましょうか。」と質問します。イエスは、「心をつくし、精神をつくし、力をつくし、思いをつくして主なる神を愛せよ。また自分を愛するように、あなたの隣人を愛せよ。」 (ルカによる福音書第10章第25節~27節)と教えられました。
自分の全てをつくして主なる神を愛する。それは、神様の作品である自分を愛することに通じて、同じように、神様の作品である隣人も愛しなさいと教えています。
また、「愛」については「コリント人への第1の手紙「第13章」で「愛は寛容であり、愛は情深い。またねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、不作法をしない。自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。愛はいつまでも絶えることがない。」(コリント人への第1の手紙第13章第4節~8節)と教えられています。
聖書の中の「愛」や「隣人愛」の教えは、今を生きる私達にとって一番大切なことを伝えてくれているように思います。
私たちの生活の中で、これらの教えを守り、明るい人生を歩み、素晴らしい日本、そして素晴らしい世界に繋げていきましょう。